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おたっきーKenの独り言
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高校時代の俺は、いま考えると酷い状態だった。

まともに一日学校に居る事が、果たして何日有ったんだろう。

学校に向かう途中で行くのを止めて、公園や図書館で時間を潰したり、
学校に行っても2時間目からずっと保健室で寝てたり、早退したり。

専門学校に行く時に、そんな堕落した生活から脱け出して、
普通になろうと思ったんだ。


専門学校では、普通になる為に努力をした。

無遅刻、無早退、無欠席、中抜け1。

毎日授業をテキトーに受け、ノートだけは完璧に書いていた。

試験前になると俺のノートを頼る人が数名いて、順番に貸していたんだ。

試験勉強もソレナリにして、いつも全ての科目で、かなり良い点数だった。

サルモネラ菌だとか、腸炎ビブリオだとか、全部暗記した。

周りの人が80点90点で喜んでいる中で、俺は95点を悔しがっていたんだ。

そうだ、俺は100点ばっかりだったんだ。


スゴイだろ?


調理の実習の方は、全然ダメだった。

班ごとに分かれて料理を作るんだけど、ほとんどMy包丁を使わなかったね。

みんなが使い終わった鍋とかを、洗ってた。

下向いて鍋洗ってると、喋らなくて済むからね。

調理の試験の時だけ練習した。

鯵を三枚におろして、大根の桂剥きして、オムレツ作って、みたいな感じで。


結局、俺は首席で卒業したけど、他のみんな同じ調理師免許を貰ってんだよね。

試験で30点とかだった人も、休んでばかりだった人も。


俺はあの時、何かを手に入れたのだろうか?

 

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今日トモダチから電話が有った。

そのトモダチは今度、県議会議員に立候補する。

俺はいつもどうり「何だよ!」「俺に言うな!」「知らね~よ!」って感じで
喋ったんだけど、そのトモダチは自分の事を「わたくし」とか、
言いやがった。

俺は、そうゆうのイヤだ。

現在の立場上、そのトモダチにとってその言葉遣いは
普通の事なのかもしれないが、俺にはそんな喋り方して欲しくない。

忙しい時期なので、少ししか話す事が出来なかったんだけど、
その少ない会話の中で、俺の事を「ガキ大将だった」と言いやがった。

俺は、その言葉が少し引っ掛かっている。

俺は一生、昔のトモダチからそう言われ続けるのかな?

こんなにダンディになったのに。


恥ずかしさのあまり、急いでエンジンを掛け、慌てて走り出す。

試験の途中まで、俺の頭の中は真っ白だった。


やがて、苦手な一本橋に。

いつもは、足の震えで両膝でバイクを押さえる事が出来なくて、
脱輪したり時間が短か過ぎたりしてたんだけど、
この時は、一本橋に進入する前から集中力が高まり、足の震えはなかったんだ。


難関の一本橋をクリアした俺は、その後順調に走り、得意のクランクへ。

練習の時も、クランクだけはノーミスだったんだ。

クランクを過ぎると、後は直線を走って完走だ。

クランクは、出口の所で優先道路に出るので、その時だけ気を付ければ、
後は楽勝!の筈だった。

 

左折でクランクに進入して、すぐに左に90度。

ここで、なんとエンジンが止まった。

排気量の有るバイクなので、少し位の事ではエンストしない筈なのに、
俺にも訳が分からないうちに、エンストしたんだ。


しか~し!ここで、「バイクの神様」は、俺の味方をしてくれた。

足を付く前に、クラッチを切り、セルを回してエンジンを掛けた。

この動作を一瞬で行った事は、奇跡とも言える。

押したボタンがホーンじゃなくて良かった。


そのままクランクを出て、最後の直線を走る。

この直線では、法定速度までスピードを出さなければならない。

クランクでエンストして動揺した俺は、この直線で速度超過しそうになる。

「ヤバイ」と思った時には、メーターの針は65キロ位を指していた。

「やっちまった。」

走り終わった俺は、完全に諦めていた。

待ち合い室で彼女に、「完走出来ましたね。」なんて話し掛けられても、
合格は無理だろうと思っていたし、何よりも彼女の前でホーンを鳴らした事が恥ずかし
くて、まともに喋る事は出来なかった。

一応、途中で試験中止にならずに、完走したので電光掲示板の前で発表を待った。

隣で彼女が「大丈夫ですよ!」等と言ってくれていたけど、
俺は次の練習の日程を考えていたんだ。


合格者の番号が電光掲示板に表示され、俺が合格した事が分かると、
彼女は自分の事のように喜んでくれた。


合格した俺と、不合格だった彼女は、その場で別れる。

その時は嬉し過ぎて、彼女に対して「頑張ってね!」位しか言えなかったんだ。

 



「恋の神様」
は俺を見捨てなかった。

 

免許を貰った俺が駐車場に行くと、なんと彼女が待っていてくれたんだ。

車の運転席から顔を出し「免許見せて」と言う彼女に、最悪な顔写真の付いた免許を見せた。

 


当時の俺には、お付き合いしてる女性が居たし、
まさか彼女が待っているなんて思ってもいなかったし、
何よりも合格した喜びで、他の事を考える余裕なんて無かったんだ。

いま思えば、電話番号を聞いておけばよかったと、凄い後悔している。

「諦めないで頑張って!」と言い残し、勝手に彼女の熱い視線を感じながら
当時乗っていた赤いバイクに跨る。

たぶん、この時の俺の足は、なだぎ武のディラン マッケイよりも高くあがっていたはずだ。

車の運転席から手を振る彼女に、軽く手を振りエンジンを掛ける。

 


「ピー」


駐車場内に響く、ホーンの音。

こんな時に「笑いの神様」


この時の俺には彼女の方を振り返って見る勇気はなかった。


それから10年以上経った現在、彼女の笑顔は俺の記憶からほとんど消えてしまっ
たけど、彼女が付けていた白いリボンと、あの時の恥ずかしさは、鮮明に憶えて
いる。

 

                                                

                           終

俺が大型バイクの免許を取得した時代は、大型は教習所では取得出来なくて、
みんな試験場で一発試験を受けたんだ。

結果を言うと、俺は7回目で合格した。

技能試験を2回受けてみて、自分がヘタクソだと気付いた俺は、練習場に通ったんだ。


練習をすればするほど俺の技術はあがり、それが自信に繋がっていくんだけど、
実際に試験の時になると緊張してしまい、何も出来なくなってしまうんだ。

試験に落ちると、次の試験日が指定される。

同じ日に試験に落ちた人は、また次の試験の日に一緒に受けるんだ。


周りの人達は、何回か一緒に落ちた、同じ目標を持つ者どうしで、仲良く会話をしていたけど、
俺はほとんど喋らなかった。


6回目の試験の時に、俺は初めて人に話し掛けた。

当然、女の子!

女の子と言っても所詮バイク乗り、髪はバサバサだし小汚い格好をしていた。

その女の子に限らず、バイク乗りなんてのは排気ガスで汚れているモノだからね。
 
その女の子は、俺より前から試験を受けていて、いつも一人で居たんだ。

いつも、小さ身体で必死に大きなバイクを支えてた。

その時は「何回目なの?」等と、普通の会話をしたんだ。

 


そして7回目の試験。

試験場の待ち合い室に行くと、いつもとは違う彼女が居た。

女の子らしい服装をし、髪を白いリボンで束ねていた。

まるで別人のような彼女に軽くお辞儀をして、少しだけ会話をした。

俺は心の中で、「可愛いじゃねーか!」と思ってた。

新しい恋の始まり?

試験が始まり、やがて彼女の順番に。

試験の時の彼女は、上着をいつものウェアに着替えていた。

そうです!わざわざ着替えを持って来てまで、お洒落をして来ていたんです。


残念ながら彼女は、途中で試験中止になってしまう。

そして遂に俺の順番。

緊張をほぐす為に、深呼吸をするものの、心臓は爆爆

いつもの緊張と、そして、彼女が見ているとゆう変な緊張。

バイクの横に立ち、遠く離れた所に居る試験管に向かって大声で
「〇番おたっきー!よろしくお願いします。」と言いながら、深くお辞儀。

当時は、声が小さいとか、お辞儀の仕方が悪いとかで、落とされるなんて言われていたんだ。

後方確認してバイクに跨り、バックミラーを合わせる。

この動作もオーバーにやる。

いざ、キーを回しセルを押す


「ピー」


セルとホーンのボタンを間違え、超格好悪い俺。


終わった。


すべて終わった。



その日の試験も、彼女との新しい恋も。





                                           つづく

卒業シーズンだな~!

卒業と言えば?

同じ中学だった ちょいワルは、卒業する時に、制服のボタンが腕のヤツまで全部
女の子に取られたそうだ。

約10個だろ。

スゲイ事だね。

いまだったら、一人お持ち帰りするところだね。



まあ、昔の話だから。

遠い過去の栄光だから。

そんな話を、いまだに何回も言われてもねー。





えっ、俺?

もちろん全部ですよ。


当たり前じゃん!





全部!




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